灼熱の京都の夏にも、涼しさを感じるお祭りがあります。

下鴨神社のみたらし祭。足つけ神事とも呼ばれます。2023年は7月21日~30日の午前9時~午後8時。執り行われている期間が長いので、都合の良いタイミングで参拝できるのがよく、そんなところも好きなお祭りです。
今年は初めて、仕事おわってからの平日、日暮れごろに行きました。
下鴨神社は、高野川と鴨川の合流点、いわゆる「鴨川デルタ」にある神社。京阪もしくは叡山電鉄の「出町柳」駅が最寄り。橋を渡ったら右手に赤い鳥居が見えるので、迷うことはないと思います。
参道はにぎやかな屋台でいっぱい!浴衣姿の大学生と思われる若い人たちが多く、わいわいと屋台グルメを楽しんでいました。意外に外国人観光客は目立ちません。地元の人が多い時間帯なのかも。
ご神木にお参り
そんな中、数日前に訪れたという同僚から、「不思議なパワーを感じるから見ておけ。携帯の待ち受けにするといい」といわれていたのがこちら。

表参道沿い東側に立つご神木です。屋台の裏になっていたので、聞いていなきゃ見つけられなかったな。樹齢何百年くらいだろう・・・たくさんの葉を茂らせて、周りの喧騒の中、静かに糺の森を守っていました。
参道を歩いているとき、雷が鳴って、大粒の雨がバラバラと降ったのですが、表参道は糺の森の木々が左右から覆いかぶさっているので、あまり濡れませんでした。幸い、雨はすぐにやみ、雷もどこかに行ってくれました。
日没後の境内はいよいよ幻想的
午後7時をまわると、いよいよ日は暮れて、楼門の提灯には明かりが灯り、下鴨神社は幻想的な雰囲気に包まれます。

小説「夜市」(恒川光太郎著)のストーリーように、異世界へとつながっていても不思議がないような・・・
「みたらし祭」の期間中、御手洗社へのルートは、言社のある中門内を一周しなければならないのですが、ほとんど並ぶことなく受付へと行くことができました。
足つけ神事へ
受付で献灯料300円を納めたら、靴袋とろうそくをいただいて、靴と靴下を脱ぎます。長いパンツなどは裾をたくし上げて。いよいよ足つけ神事のスタートです。

水、冷たい! 火照っていた体が、一気にひんやり。そして想像してたより深い。ふくらはぎ上くらいまであります。
その冷たい澄んだ水に、穢れが溶け出してゆくような気持ちよさが沸き上がり、ああ今年もお参りできて良かったなあ・・・。そんな、涙ぐむような気持で水の中を歩いて、ろうそくを献灯。

お参りのあとは心も体もスッキリ。水からあがった足がジンジンとうずき、パワーを送ってくる気がします。
2023年下半期も、健康で過ごせますように。